イノシシが牙を研ぐ

イノシシが牙を研ぐ

 2022.5.3付け東京新聞の「筆洗」はイソップ物語を取り上げている。

 ▼イノシシが熱心に自分の牙を研いでいた。猟師の姿は見えぬ。危険もない。キツネが、なぜ牙を研いでいるのか尋ねるとイノシシはこう答えた。「理由がある。危険に襲われた時には研いでいる暇がない」
 ▼なるほど、万が一には備えたい。けれども牙を研ぐイノシシを見れば敵もまた身構え、敵意を一層もやしはしまいか。

 これは、憲法記念日の今日、改憲の動きを批判したものであることは明らかである。
 だが、この物語から得られる教訓はもう一つある。
 「牙を研ぐイノシシを見れば敵は攻撃を控えるであろう」
 二つの教訓の内どちらが役にたつかは一概にはいえない。だが一つの教訓しか引き出さない「筆洗」の単純な論法には危険性を感じる。

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