日本の評判

日本の評判

 2022.9.4付け東京新聞に「ラーム・エマニュエル駐日米大使に聞く」というインタビュー記事がある。見出しに大きな字で「日米同盟『守り』から『攻め』へ」とある。私は日本のリベラル派からの反発を心配した。
 だがよく読むと、この「攻め」は軍事的な攻めではないことがわかった。記事を引用する。

 《 過去三十年の日米同盟は「守りの同盟」(alliance protection)だった。今後の三十年は「攻めの同盟」(alliance projection)だろう。「攻め」とは、「自由で開かれたインド太平洋」に向け、共通の利益や価値観、戦略的な考えに基づき、地域や世界に積極的に打って出る、という姿勢だ》

 つまり「攻め」とは「戦略的に世界に積極的に打って出る」という意味だというのである。実に穏当な、かつ時宜に適した考えだと思う。

 インタビューの中に次の言葉があるのを見て嬉しくなった。

 《――日本の存在感が高まると、アジア諸国に警戒感が高まりかねない
 他のアジア諸国の立場を代弁することはしない。ただ、最近発表された東南アジア諸国での世論調査を紹介したい。日本は断トツで「最も信頼できる国」であり、米国を上回っている。中国の人気は20%台で、相当に低い。この調査結果は私にも喜ばしい驚きだった。日本が東南アジア諸国で積み重ねてきた医療、教育、経済支援の結果だと思う。これは日本の財産であり、外交力として軽視するべきではない》

 先の大戦では日本はアジア諸国の植民地解放を旗印にして戦ったが、現地民に高圧的な態度で日本文化を押し付けたため、だいぶ反感を買ったと聞いている。大戦の結果、アジア諸国は独立を果たしたが、一方で日本が諸国に与えた苦しみを考えると、対日感情には期待できないと思っていたので、この世論調査の結果は意外であり、嬉しく、有難いことであった。日本はこの評判を落とさないように努力しよう。

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